アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の原因

腸内・表皮・肺・口腔内等による細菌叢(さいきんそう)

アトピー性皮膚炎の原因のひとつとされているものに「腸内細菌叢」というものがあります。

「ちょうないさいきんそう」と読み、「叢」とは「くさむら」という意味です。

その、腸内細菌叢とは、人間の腸内では、善玉菌や悪玉菌や日和見菌などが、互いにバランスを取り合って生態系(腸内細菌叢)を作りながら、人間に対しても影響を与えたり与えられたりしていることをいいます。

「腸内」「表皮」「肺」「口腔内等などの多くの機関が絡み合ってバランスを取り合って、そしてバランスが保たれている状態をいいます。

この常在する細菌叢がアトピーと深く係わっていることが今の医学で明らかになりつつあります。

しかし、まだ研究段階ですし、アメリカの研究でも、体内のアトピー体質になりやすい細菌、なりにくい細菌について概要がわかりかけているようですが、まだはっきりした結論は出ていません。

お産のとき、赤ちゃんが産道を通るときの母親の腸内のバクテリアの状況が胎児にアトピー性皮膚炎の遺伝子を与えるといいますが、全ての新生児がアトピーの遺伝子を引き継ぐわけではありません。

しかし、引き継ぐ割合は高いです。

しかし、そのような状況でもすべての子が発症するとは限りません。

皮疹は、アトピー性皮膚炎でなくても、合成界面活性剤の、皮膚角質層蓄積性障害で起きる場合もあります。

合成洗剤を長い間くりかえし使うことでもおきるのですが、肌の弱い知人は肌着や洋服は洗える物は重曹で洗うのが一番だと言って重層で洗っています。

部屋干ししても臭くならないようです。靴下などの汚れの酷い物は純石鹸で洗って、シャンプーも純石鹸の物があるのでそれで洗っているそうです。

純石鹸のほうが合成洗剤よりも肌に優しいので、アトピーの人にもお勧めです。

アトピー性皮膚炎の遺伝的要因

アトピー性皮膚炎の原因には、やはり遺伝的要因が一番大きいとされていますが、医学の研究も進み、最近では遺伝子の解析により、アトピー性皮膚炎が発症するのはアレルギーと大きく関係していることが明らかになっています。

なので、アトピーの遺伝子を持っていても発症する人もしない人も出てきます。

反対に、アトピーの遺伝子を持っていなくても、アレルギーとの関連で発症したりします。

また、アトピーの遺伝的要因とは別に、家族などにアトピーに罹ったことがある人や、気管支ぜんそくや、アレルギー性鼻炎、結膜炎、アトピー性皮膚炎のうちのいずれかに過去罹った経験がある人は、アトピー性皮膚炎を発症しやすいと言われていますから、家族歴のある人は発症する可能性は高いようです。

アトピー性皮膚炎は、もし、慢性になってしまっても、適切な治療や処置を行うことで症状が安定すれば、自然に治ることもあります。

自然に治るといっても寛治するということではなく、症状が抑えられて出ないということです。

この病気は慢性の病気なので体質までは治らないとされています。

しかし、根治は困難ですが、症状を抑えることはできます。

薬を使用するとともに、上手に病気と共存していくことで、普通の日常生活が送れます。

アトピー性皮膚炎は、一度発症すると長年にわたって症状が続くことが多いのですが、その原因は今まで解明されていませんでした。

しかし、ある大学の研究グループでは、アトピー性皮膚炎を慢性化させる原因となるタンパク質を発見したことを発表しています。

アトピー性皮膚炎の画期的な治療法が発見されるのが待たれます。

アトピー性皮膚炎の栄養要因

アトピー性皮膚炎の原因となるものに、栄養からアトピー性皮膚炎を引き起こしている場合もあります。

アレルギーを引き起こす食品には、動物性のたんぱく質や、牛乳などが挙げられます。

そして、油類や砂糖、果物ほか、たくさんのアレルギーの原因とされる食品があるのですが、あまりにもあり過ぎてわけが分からなくなります。

大切なのは、バランスの良い食事の摂り方と言えます。

ある栄養素が足りなくて、その足りない状態が続くとアトピー性皮膚炎の要因を持った人はアトピー性皮膚炎となってしまいます。

また、喘息や鼻炎などが起こりやすい状態となります。

バランスの良い食事の摂り方は、色々な病気の予防にも通じていますし、そして、充分な睡眠と適度な運動が体を丈夫にして、免疫力が高められることもわかっています。

免疫力が高ければ、病気にもかかりにくくなります。

もちろん、アトピー性皮膚炎も発症しにくくなります。

アトピー性皮膚炎で苦しむよりも、バランスの良い食事で体作りをして、健康を自分のものにすることをお勧めします。

バランスの良い食事の大切さを叫ばれながらも、現代の人たちの食生活はまるで逆な方向に行き、非常に油の摂取が多いことが問題になっています。

天ぷら、フライ、マヨネーズ、ピザやスパゲティ、中華料理にと、油の多い食べ物ばかりを多くの人が好んで食べています。

果物はいいと思っても、改良に次ぐ改良が重ねられ、果物の甘みも昔の果物とはほど遠い果物になっています。

食事に気を付けつつも、知らず知らずのうちに油の摂り過ぎ、甘いものの摂り過ぎとなっているのが現代の私たちです。

病気で苦しむ前に改善をすることが大事です。

アトピー性皮膚炎の環境要因

アトピー性皮膚炎を引き起こす原因は、「遺伝因子」と「環境因子」の二つの原因が大きいと考えられています。

遺伝因子(体質)のあるところに環境因子が加わって発症したりするようです。

アトピーの環境因子には、アレルギー反応が関わっているものといないものがあります。

アレルギー反応が関係するものには、ダニ、ハウスダスト、食べ物、カビなどのアレルゲンの物質でアトピーを起こす場合もあります。

アレルゲンが関係しないものとしては、汗をかく、乾燥、シャンプーや石鹸などの刺激を受けてアトピー性皮膚炎を起こす場合もあります。

アルゲンが原因ではない環境要因から起こるアトピー性皮膚炎の予防には、毎日の生活のなかで気を付けていく必要があります。

汗や汚れは一刻も早くおとして、入浴やシャワーで皮膚を清潔に保ちます。

洗うときは優しく、石鹸やシャンプーを使用するときは洗浄力の強いものを避けて、そしてしっかりとすすぎを行ってください。

お湯の温度も、痒みを生じるほどの高い温度の湯を避けます。

下着も化繊の物ではなく綿の物にして肌を刺激しないものにします。

ナイロンタオルも避けた方が無難です。

乾燥した環境もアトピーを引き起こします。

室内を清潔にして、部屋の温度を適当な温度にし、適度な湿度を保った環境を作ります。

そして、規則正しい生活を送り、爪は短く切り、爪で掻いたりして皮膚を傷つけることを避けます。

近年はアトピーの誤った情報から、アトピー性皮膚炎は大変な病気と勘違いされている面もありますが、正しい治療と予防で治る病気であり、決して治療が困難な病気ではありません。

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