アトピー性皮膚炎

アトピー性皮膚炎の症状

アトピー性皮膚炎の合併症

アトピー性皮膚炎は、頭部や顔面や耳の下ほか、体幹や手足などの広範囲に炎症をおこしたり湿疹が出来たりします。

頭部に大量のフケが出るケースもあります。

これらアトピー性皮膚炎の特徴的な症状が出るほか、アトピー性皮膚炎による「合併症」を起こす場合があります。

主な合併症には、「皮膚疾患」「感染症」「眼科疾患」などがあります。

「皮膚疾患」には、アトピーで皮膚バリアが壊されているため、強いかゆみが続くとか、洗剤でかぶれやすくなったりします。

「感染症」では、特に幼児などでは、黄色ブドウ球菌による伝染性膿痂疹(とびひ)を合併することが多いです。

ウイルスによる皮膚疾患にかかりやすいアトピー性皮膚炎の患者さんは、単純ヘルプスなどに罹ると重症になる可能性が大きいことも知られています。

また、「眼科疾患 」になる可能性が大きいのもアトピー性皮膚炎の患者さんの特徴です。

以前よりも白内障や網膜剥離を合併する人が増えています。

ただ、 網膜剥離は顔にできたアトピーがかゆくても掻くと悪化する恐れがあります。

それでかゆみに耐えかねて顔をたたいてしまうという行動が、網膜剥離を発生させてしまうと考えられています。

白内障もまた、網膜剥離と同様の原因で発症すると考えられています。

しかし、生物学の分野からみたとき、水晶体は皮膚細胞と同じ分類に入りますから、アトピー性皮膚炎と同様な病変が起こるのではないかといった説があり、この説も有力視されています。

どちらにしても、老化現象に伴って発症する老人性白内障とは違った原因で発生すると考えられています。

また発症の仕方が核から濁っていくことが多いため「アトピー性白内障」と呼ばれることもあります。

アトピー性皮膚炎 乳児期(1歳未満)の症状

今現在、アトピー性皮膚炎の原因が確定的ではありませんから、乳幼児にアトピー性のような皮膚炎が発症したとしても、すぐにアトピー性皮膚炎と診断されることはありません。

乳幼児のアトピー性皮膚炎の現れ方は、初めは顔や頭に、ぶつぶつした赤い腫れなどができますが、徐々に全身に広がっていきます。

乳児期には、アトピー性皮膚炎の症状とよく似た表情がでます。

しかし、似たような症状が出てもアトピー性皮膚炎ではないケースが多く、自然に治ることも多いです。

しかし、このような症状が2ヶ月以上続いた場合には、アトピー性皮膚炎の可能性が疑われます。

この時期の赤ちゃんは、新しい食べ物を口にし始めます。

まさしく「生まれて初めて食べる」食べ物が多いですよね。

そのため、たびたび、様々な症状が出ることがよくあります。

でもそれは慣れるに従って収まっていきます。

体もその食べ物を受け入れるように成長していきますから、あまり神経質にならないことも大切です。

ご近所の赤ちゃんも、9ヵ月の頃肩や胸が赤くなって、カサカサしました。

若いママは心配をして小児科へ連れて行ったのですが、アレルギーの検査をしてもらいました。

その先生は、アレルギーの専門医でもあり、離乳食が始まったばかりであり、そのことからくるアレルギーと診断してくれました。

そして塗り薬をもらって帰ってきましたが、アトピー性皮膚炎ではないことがわかってホットしていました。

同じように肌がカサカサになったり赤くなったりした赤ちゃんが皮膚科へ行ったら、汗もの一種と診断されました。

赤ちゃんは体温が高いため汗をかきやすく、汗もになる赤ちゃんも多いようです。

赤ちゃんの肌は弱いので、いろいろできやすいようですが、アトピー性皮膚炎のケースは少ないようです。

アトピー性皮膚炎 幼児・小児期(1歳~15歳)の症状

乳児期には判断が難しかったアトピー性皮膚炎も、この時期にはアトピー性皮膚炎の症状がはっきりしてきて判断もつきやすくなります。

乳児期には比較的じくじくした発疹も、幼児期になると皮膚が全体に乾燥し、カサカサした感じになってきます。

ひじや膝の裏の関節の内側に、汗ものようなものができる他、赤い発疹がみられます。

黄色いかさぶたのような湿疹ができるとか、単純ヘルペス感染症や目の合併症を発症しやすいのも幼児・小児期です。

二人お子さんがいて、二人とも幼児期にアトピー性皮膚炎になったお母さんがいます。

夜は片手で5歳のお子さんの体をさすってあげ、もう一方の手で1歳のお子さんがかゆくて顔を掻き壊さないように手を掴んでと、大変な思いをしたようです。

朝方になるとやっと寝てくれるのですが、お母さんは起きて朝飯の用意をしなければいけません。

昼間も家事のためについていてあげられない時は、掻いてしまわないように、1歳の子の手をベビーベットの柵に縛り付けてと、切ない思いをしたといいます。

ステロイドの怖さを聞いていたので、使いたくはなかったのですがどうにもならなくてステロイドを塗ってみたそうですが、あまり効果がないので塗るのを止めたそうです。

ステロイドの副作用が怖くて塗れないという人はかなりいます。

生後半年、ハイハイするころからアトピーが出て、畳でこすれて血が出たりという赤ちゃんのお母さんもその一人でした。

その赤ちゃんが15歳になってもアトピーに悩まされて、受診した皮膚科でステロイドを勧められて、それではと思って使ってみたそうです。

そうしたらほどなくして改善が見られたそうですが、むやみやたらにステロイドを怖がって民間療法に頼るのではなく、たとえば3日使ってみようかしらという気持ちで試してみてはどうでしょうか?

ステロイドも長期の使用でなければ副作用も出ませんから、医師の指示に従って正しい使い方で試してみることをお勧めします。

アトピー性皮膚炎 大人(16歳以上)の症状

昔のアトピー性皮膚炎は、大人になると多くは出なくなったものですが、現在増えているアトピーは大人になっても続いたり、突然再発ということもかなりあるといいます。

16歳を過ぎた大人のアトピー性皮膚炎は、原因も発症の仕方も乳幼児期や小児期とは違った発症の仕方をしますが、皮膚の乾燥によっても発症しやすく、ジュクジュクした苔癬化した湿疹ができたりします。

苔癬化した湿疹は、特に上半身に多いのが特徴です。

また、手足の外側にごつごつした痒疹ができることもあります。

顔に出る湿疹はかゆみが強く、赤くただれることが多いです。

炎症がくり返されるために、患部にさざなみ状の色素沈着が起こることもあります。

くせで掻いてしまう人も多く、掻いて炎症をひどくして、そして、かゆいからまた掻くという悪循環を繰り返す人もいます。

大人になると合併症を発症するケースもあり、単純ヘルペス感染症や目の合併症などが起こりやすくなります。

稀ですが、大人になってからアトピー性皮膚炎になる人もいます。

その人は25歳で突然アトピーになったのですが、手の甲が両手ともあかぎれのようになり、かゆくてたまらないのだそうです。

掻きすぎて皮膚の皮がむけてしまうのですが、それでもたまらなくなって掻いてしまうのだとか。

そのうちに、おでことか顔にできるようになり、病院に行ってもアトピーということしかわからずに、リンデロンーVを処方されて塗っているそうです。

アトピーはアレルギーが原因となっていることが多く、原因となっているアルゲンがわからないことには根本的な治療にならないとかで、耳鼻科でアレルギーの原因を調べてもらった人もいます。

大人になってからのアトピーは、イネの花粉やハウスダストなどがアルゲンとなってアトピー性皮膚炎を発症する人もいます。

埃を増やさない環境づくりも大切なようです。

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