腎臓病

腎臓病の基礎知識

腎臓病とは

「肝腎要」という言葉があるように、肝臓も腎臓も私たち人間にとって大切な臓器です。

腎臓病になってしまった時の苦しさや辛さ、大変さは並大抵なものではないのですが、残念なことに腎臓病に罹る人は増え続けています。

そしてあらたに「慢性腎臓病」という言葉ができるほど、罹る人の多さだけでなく腎臓病が重症化して問題になっています。

「慢性腎臓病」というこの言葉は最初アメリカの医学界で使われ始めたのですが、2006年には日本でも「日本慢性腎臓病対策協議会」ができ、慢性腎臓病患者を救うための研究が進められています。

腎臓病の原因の多くは、食生活の乱れや運動不足など、生活習慣が原因とされていますが、腎臓病の初期にはほとんど自覚症状がありません。

ただ、気を付けていると顔がむくんだり、黒ずんだりしてきますが、その段階ではほとんど気が付く人がいません。

なので、どうしても発見が遅れがちです。

自分では発見しにくい腎臓病の早期発見には健康診断が欠かせません。

健康診断の検尿と血圧測定で発見されますが、今は薬局で売っている「尿たんぱく検査紙」で自分で検査をすることもできます。

気になるようならその方法での検査もお勧めです。

とにかく早期発見が大事に至らずに済みます。

腎臓病が進行すると、糖尿病を併発したり高血圧をひきこしたりなど、さらに大変な思いをしなくてはなりません。

一口に腎臓病と言ってもその種類は多く、原因も症状も様々です。

糖尿病の主な種類には、急性や慢性の腎炎、腎盂炎、痛風腎、遺伝性腎疾患などがあります。

腎臓の働き

私たち人間の身体の中でも大事な腎臓ですが、腎臓の1番の働きは血液を綺麗にすることです。

体の中を駆け巡るたくさんの血液を腎臓で綺麗にします。

いわば腎臓が血液のろ過装置の役割をしています。

腎臓は尿を作る働きと、体内環境を一定のバランスを保つ働きをします。

血圧を調整するのも腎臓です。腎臓の働きが悪くなると、手足やまぶたがむくんだりしますが、まぶたがむくむときは腎臓病もかなり進んだ時のようです。

ただ、まぶたがはれるだけでなく、血尿や腹痛が伴ったときが心配です。

その他、手のひらや足の裏に汗をかくなどをします。

腎臓は尿の濃さや量を調整する働きをしますから、腎臓が悪くなると色が濃くなるほかあわ立つときもあります。

疲れやすくなったり体がだるくなるのも腎臓の働きが悪くなった結果起こります。

腎臓が正常に働かなくなると
「老廃物や体内にできた有害物質が排出されなくなる」
「体に水分が溜まりむくむ」
「電解質の調整ができなくなる」
「血圧の上昇」
「「エリスロポエチンの分泌が低下し貧血になる」
「骨がもろくなる」などの症状がでます。

これらの症状が進んで腎不全となります。

しかし、なかなか自覚症状として現れにくく、検診で発見されるときはかなり症状が進んでいることが多いのが腎臓病です。

案外わかりやすいのが尿ですから、トイレに行った時など流す前に気を付けて見ておくことをお勧めします。

そして、トイレに行く回数が増えたとか、疲れが取れなくてだるいとか、血圧が上がったときなどは注意が必要です。

腎臓病に罹りやすい人

腎臓病は主に生活習慣によってなることが多いのですが、慢性腎臓病に罹りやすい人というのがあります。

高血圧だとか、糖尿病を抱えているとか、肥満体質の人、メタボリックシンドロームの人が腎臓病にかかるリスクが高い人です。

また、高齢になっても腎臓病になりやすく、近親者に慢性腎臓病の人がいるとか、尿路結石などの経験がある人は特に注意が必要です。

なかでも、メタボリックシンドロームは慢性腎臓病になる可能性が高いので注意が必要です。

メタボリックシンドロームとは、過食と運動不足などから内臓に脂肪が蓄積し、
インスリンの働きの低下した結果、「高血糖」や「高血圧」、「脂質異常」などの症状が現れます。

上記の2つ以上に異常があったときにメタボリックシンドロームと診断されます。

また、最近の調査でパソコンを長時間使用する人は腎臓病になる率が高いことが発表されています。

長時間のパソコン操作で運動不足になりがちなことや、徹夜の仕事、ストレスが大きいことが指摘されています。

これを防ぐには運動をしっかり行うことが大事ですが、時間がなかったらストレッチがお勧めです。

ストレッチは、短時間で30分の早歩き以上の効果が上げられることがわかっています。

ましてや、お友達とお喋りしながらの「ながら体操」よりはるかに効果を上げてくれます。

そして、腎臓病ばかりでなく、糖尿病他の生活習慣病からも守ってくれます。

ストレッチはパソコン作業の合間に、その場で簡単にできます。

疲れた脳も休ませてくれます。

毎日のちょっとした積み重ねが大きな違いを生んでくれますからぜひお勧めします。

腎臓病と糖尿病の関係

糖尿病に罹っていると、腎臓の働きを阻害し、腎臓の機能を低下させます。

腎臓病はそれだけでも怖い病気ですが、
さらに糖尿病をも併発させる可能性が高く、また、糖尿病に罹っている人が「糖尿病性腎症」なるなど、腎臓病と糖尿病の関係は大きなものがあります。

糖尿病に罹っていると、糖尿病の高い血糖値が腎臓の働きを阻害し、腎臓の働きである、尿を作れなくさせてしまうことがあります。

このほかにも糖尿病の高い血糖値は体のあらゆる部分に大きな負担をかけ、病気を引き起こします。

糖尿病では血管が硬くなりますが、腎臓では糸球体が硬くなります。

腎臓の働き弱くなると、尿にタンパクがそのまま出る症状が最初に出てきます。

尿の検査で腎臓病がわかりますし、自分でも尿の色の変化でわかる場合もあります。

尿の色は腎臓病ばかりでなく、肝臓を悪くするとコーヒー色に濁ったり、疲れているときも尿の色が濃くなるなど、
身体の色々な症状を教えてくれますから、尿の色には常に気を付けていることをお勧めします。

人工透析を受けている人の原因、第1位が「糖尿病腎症」といわれています。

高い血糖値は、腎臓病にも糖尿病にもなりやすくなります。

色々な部分に血糖値が大きく影響してきますが、
肝臓が悪かった人が糖尿病を併発し、糖尿病の治療で血糖値を下げたら肝臓も良くなった30代後半の男性がいますが、血糖値の影響の大きさをあらためて考えさせられます。

人工透析は、数時間横になって体の老廃物を抜き取る作業です。

これを行うために週に何回も通うのですから、人工透析を受けるようになると普通の生活が望めませんし、腎不全に陥り、命を落としかねない怖い病気です。

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