腎臓病

腎臓病の種類

急性腎炎

腎臓病のひとつに腎炎がありますが、腎炎は急性のものと慢性のものがあります。

腎炎は腎臓の機能が衰えて腎臓の血液中の老廃物や水分を濾過する腎臓の働きができなくなって起こる病気です。

腎臓が機能しなくなる原因には糸球体の炎症が上げられます。

そのため、別名「急性糸球体腎炎」とも呼ばれています。

糸球体が炎症を起こす引き金になるのは、溶血性連鎖球菌他ブドウ球菌、肺炎菌などがあります。

ちなみに急性腎炎は、高齢者に罹る率は低く、小学校の低学年などが起こりやすい腎炎です。

急性腎炎の症状には、尿にたんぱくが出たり、血尿ほか尿が少なくなるなど尿に異常が見られます。

それ以外には、頭痛がしたり体がだるくなるとか、尿の排泄が悪いために顔のむくみなどとなって現れます。

急性腎炎の多くが急性糸球体腎炎なのですが、この疾患は自然軽快傾向が強く、小児では90%以上が治癒し、成人でも80%に近い治癒率となっています。

細菌が原因となる急性腎炎は、
原因の細菌がわかれば対処して完治することも可能ですし、何もしなくても治ってしまう場合もあるとはいえ、症状の程度によっては腎不全に移行する場合もあります。

また、慢性腎炎になってしまうことも少なくなく、その可能性はおよそ50%と言われています。

腎臓病には似たような名前がたくさんあります。

正確な病名を確認して対処しないと悪化させてしまうケースもあるといいます。

放置すると慢性化して、透析を受けなければならない体になってしまうこともあります。

慢性腎炎

慢性腎炎は、種類の多い腎臓病の中でも罹る割合の多い疾患で、長期にわたるものを言います。

尿にタンパクが出たり、血尿があったりするものの、数十年も無症状のまま進行して慢性になって気が付く人もいます。

慢性腎炎の原因は、急性腎炎から移行したものや、あるいは免疫反応によるものが多くあります。

ただ、症状が自覚されることが少なす、はっきりした原因は特定されていませんし、複数の原因があるものも最近になってわかっています。

腎臓機能が低下すると、心臓にも少なからず影響があり、高カリウム症になって不整脈から心不全となった人もいます。

慢性腎炎の治療法は、食事療法や薬物療法を行い、激しい運動や過労は避けます。むくみが酷い時は利尿剤を使用するほか、血圧が正常に保てるようにします。

慢性腎炎のタイプには、
「潜在型慢性腎炎」
「高血圧型慢性腎炎」
「腎不全型慢性腎炎」などがありますが、
慢性腎臓病がさらに悪化したものに、「IgA腎症」があり、これは難病に指定されていますが、特定疾患には指定されていません。

特定疾患の場合は医療費が軽減されますが、難病指定の場合は症状の程度によって医療費が控除されます。

慢性腎炎の中でも最も重く、腎不全で透析を受けている人の多くがこの、「IgA腎症」だと言います。

予後は悪く、約30%が末期腎不全に陥るという怖い病気です。

IgA腎症に関しては研究が遅れているようですが、IgA腎症の治療に関して詳しい、仙台社会保険病院の堀田先生が有名で、全国から相談のメールが寄せられているといいます。

急性腎不全

急性腎不全意識を失ったり、呼吸困難に陥る怖い病気です。

突然意識を失って倒れ、救急車で病院に行った知人は、血糖値も300もあったようですが、本人糖尿病の自覚はなく治療していなかったようです。

糖尿病ともまるで気が付かず、放置していたため、急激に腎臓の働きが低下して、急性腎不全を引き起こしたのです。

急激にきたので本人も驚いていましたし、急性腎不全の怖さをあらためて思い知らされました。

元来糖尿病は自覚せずに進んでしまう人も多いのですが、
糖尿病を長期間にわたって放置しておくと、糖尿病性腎不全を起こし、そして、今回の知人のように呼吸困難に陥って意識を失って倒れたりしてしまうそうです。

腎不全の原因には、糖尿病からの合併症もありますが、そのほかには、過去に大きな怪我や手術で大量出血をした経験のある人が多いといいます。

急性腎不全に陥ると、知人のように意識を失ったりする他、頭痛や吐き気などの症状も出ます。これは体内環境の急激な変化によるものです。

急性腎不全の治療には、過去に罹った病気や大きな怪我、受けた検査や手術他、健康食品や嗜好品なども正確に医師に伝えることが、早期診断に繋がります。

急性心不全の経過は、10~14日ほどの「乏尿期」→「利尿期」→「回復期」へと進みます。

急性腎不全は腎臓病のなかでも危険な病気で、予後も悪く、約50%が死亡するという怖い病気です。

急性腎不全の治療方法には、慢性腎不全への移行を予防するため透析治療が行われる時もあります。

急性腎不全による緊急帝王切開をした人もいます。

大変危険な状態だったのですが、その方は母子とも生命が守られて、無事退院しています。

急性腎不全は命に直結しますから、次のお産にはよほど慎重に健康管理をする必要があります。

慢性腎不全

慢性腎不全は、自覚症状がないまま、数年から長いときは数十年にかけて徐々に腎臓の機能が低下していく怖い病気です。

知らない間に病気が進行していくため、糖尿病と同じく「サイレントキラー」とも言われています。

腎臓の働きは、いったん低下を始めるとどんどん低下する傾向があり、末期腎不全に陥ってしまいます。

尿毒症に罹る腎臓病患者さんも多く、尿毒症を放置すると、数日の間に死に至るという怖い病気です。

急性腎不全と慢性腎不全の違いは、急性腎不全は症状がはっきり現れるのに対し、慢性腎不全は末期になってから気が付くことがほとんどです。

尿も十分に作られているといいます。これは、透析導入の段階では尿は減っていきますが、保存期には尿の量が減らないことが多いからです。

そして、治る可能性が期待できないのも、急性の腎不全と違うところです。

慢性透析療法となりますが、多くの患者さんは死に至っていますし、いったん透析の治療に入ると、一生透析療法を受けるようになります。

40代という働き盛りで腎臓病になった人がいます。

クレアチニンの数値が30代の頃から上昇していたのですが、ここにきてさらに上昇していまいました。

このまま無理をして今の状態で仕事を続ければ、透析になってしまうのは目に見えているのですが、そうかといって簡単に仕事を減らせる立場ではないだけに悩んでいます。

しかし、年を取れば当然腎臓の機能も衰えるのに、一旦悪くした腎臓を改善するのは不可能です。

命に直結した問題ですから、その方は、最終的には仕事より体を取りましたが、透析を行うと体は楽になると言います。

今は、夜間透析を行ってくれる病院もあるようです。

ネフローゼ症候群

ネフローゼ症候群とは、毛細血管壁の透過性が増大し多結果、
本来なら透過させない血液中のタンパクを尿とともに、多量に放出してしまい、低タンパク血症やむくみなどが現れる病気です。

ネフローゼ症候群を簡単に言うと、尿中に大量にタンパクが漏れ出すことによって障害が起こる病気です。

ネフローゼ症候群に罹って出る症状には、
「浮腫 」
「高度な蛋白尿 」
「高脂血症」
「下痢・腹痛」
「食欲不振」
などがありますが、症状が多彩で他の腎疾患から比べたら治療がしやすいと言われています。

ネフローゼ症候群には、特発性と続発性があります。

特発性のネフローゼ症候群はほとんど遺伝しませんが、
糖尿病他悪性腫瘍が原因でのネフローゼ症候群には遺伝する可能性もあるようですがその割合は低く、ネフローゼ症候群も、やはり生活習慣が大きく影響しているようです。

ネフローゼ症候群も他の腎臓病と同じく、自覚症状があまり現れません。

「最近ちょっと疲れやすい」とか「顔や足がむくむかな」程度なので他の原因とむすび付けてしまいがちです。

職場の健康診断の尿検査などで発見されることが多く、その段階ではほとんど元気なので、腎臓病を軽く考えてしまいがちです。

しかし、その段階で医師の指示を受けながらの健康管理をすれば、透析にまでいかないですみます。

「転ばぬ先の杖」です。自分の健康管理にはくれぐれも気を付けて、健康で幸せな生活を送りたいものです。

それができるもできないも、あなた自身の気持ち次第なのです。

糖尿病腎症

糖尿病腎症は、糖尿病による血管の障害が原因で、腎臓本来の働きが低下していく病気です。

腎臓は尿を作る働きをしますが、糖尿病によって腎臓が影響をうけると、尿が作る働きができなくなります。

糖尿病腎症は、初期段階ではほとんど症状に現れることはありません。自分でも気が付かないうちにどんどん進行していく病気です。

血糖値が高い状態が長期にわたって続くと糖尿病に罹ります。

糖尿病が重症になると末梢血管がボロボロになり、さらには失明します。

そして、神経障害から壊疽を起こし下肢切断という悲劇になる人もいます。

そして、腎臓の働きも阻害しで、「糖尿病性腎症」に陥らせます。

糖尿病腎症の改善には、血糖値を下げる糖尿病の食事療法が効果があるようです。

糖尿病の食事療法をしっかりやって糖尿病腎症を改善した人もいますし、肝臓病や痛風も治ったという患者さんもあり、血糖値が私たち人間の身体をいかに大きく影響しているかがわかります。

しかし、糖尿病腎症の方が透析の治療に入っていたとしたら、透析色での食事になります。

いずれにしても病院の栄養士さんの指導をしっかり守って食事療法をすることをお勧めします。

食事療法は、薬を飲むこと以上に効果があります。

しかも、副作用がないというオマケつきです。

今は、糖尿病食の宅配とか、腎臓病食の宅配とかがあります。

それらを利用してみると、大よその感覚がわかりますから、利用してみるのもお勧めです。

ネットでも「糖尿病性腎症の食品交換表」が見られます。

それらを利用して効果的な食事を摂れるようにやってみてください。

痛風腎

痛風とは、風が通っただけで強烈な痛みに襲われる病気です。

痛風も、糖尿病と同じように「贅沢病」と昔から言われています。

贅沢病と言われるのは、美味しいものをたくさん食べたからだという意味です。

生活習慣病という事が言われる以前から、昔の人は生活の知恵として、食べ過ぎは良くないという事を知っていたのですね。

痛風腎の原因には、プリン体という物質が考えられています。

この物質がたんぱく質を分解する際、老廃物として尿酸を発生して、それが痛風腎を引き起こしてしまいます。

尿酸の代謝がうまく行われなくなり、体内に溜まってしまい尿酸の結晶となり、腎臓の機能を低下させます。

痛風でできた尿酸の結晶は、腎臓他体の様々な部分にでき、
「血管障害」「尿路結石」「動脈硬化症」他、あらゆる症状の引き金になります。

痛風腎で薬を飲んでいた人が、ある人から「痛風の薬を飲んでいると腎臓を壊すよ」と言われたそうですが、それはまるで逆です。腎臓を壊さないために飲んでいる薬とも言えます。

痛風の人は腎臓を壊す人も多く、そのため飲んでいる薬が悪いなどと勘違いされたのでしょう。

痛風の薬には、発作を起こした時に飲む薬と、そうでないときに飲む薬の2つがあります。

アロプリノールなどの尿酸産生を抑える薬なら、腎機能低下には繋がりません。

プロベネシドなどは尿酸排泄を促してしまうので、痛風腎などには良くないようです。

痛風腎の治療は、痛風は、血中の尿酸値が高値の状態が持続し、関節などに過剰の尿酸が沈着することが原因起こる疾患なので、尿酸の値を下げる治療をします。

痛風腎は、食事療法も行う他、尿酸の生成を阻害する薬や、尿酸の排泄を促進する薬などで治療することが可能な病気で、早期治療が回復のカギを握ると言えます。

水腎症

腎臓を壊すと様々な病気の引き金となってしまいますが、「水腎症」もそのひとつです。

水腎症は、「尿路閉塞症」が引き起こす疾患ですが、その原因には、「先天性疾患」と「後天性疾患」とが考えられています。

まれには、外傷や手術の後遺症などが元でこの病気になったケースもあります。

水腎症は進行がゆっくりなため、早期に症状が現れることはほとんどなく、早期治療を困難にしています。

症状の現れ方としては、急性の尿管結石からくる水腎症の場合は、腰の部分や、わき腹部分に激しい痛みを感じます。

人によっては吐き気などもします。

また、尿が良く出ないために、尿路感染を合併しやすく、熱が出るほか、痛みも増してきます。

水腎症の治療 は、まずは、それぞれの症状を解消することから始めます。

基本的には尿路の閉塞を早めに解除して、腎機能が障害されるのを防ぎます。

手術を行う場合は、カテーテルを挿入して、尿の流れを改善します。

最悪、悪化している場合は腎摘出手術が行われる場合もあります。

婦人科系の手術を受けた時、術後の後遺症から水腎症と診断された女性がいます。

担当医は「痛みがあってもおかしくないのだが」と言われたそうですがその女性は痛みはほとんど感じないのだそうです。

しかし、腎機能障害、疼痛、尿路感染合併などを起こしかねない病気なので油断はできません。

治療する場合は尿管カテーテルでの手術となると言われているそうです。

手術と言っても、尿路変更なので、それほど怖い手術ではありません。

怖いのはなんといっても合併症です。

腎尿路感染症

腎尿路感染症は、大腸菌などの細菌が尿道に入り、それがもとで感染症なる疾患です。

女性は体系的に尿道が短いため、女性に圧倒的に多い病気で、性交の際に感染する場合があります。

腎尿路感染症の代表的な疾患には、腎盂腎炎がありますが、上部尿路通過障害、膀胱尿管逆流、尿路結石などが引き金となっておこる感染症です。

腎臓に細菌が感染して38度以上の発熱や腎部痛、腰痛などの症状となって現れます。

腎尿路感染症のひとつに「下部尿路感染症」がありますが、これによっておこる疾患には「膀胱炎」や「前立腺炎」他「尿道炎」などがあります。

この疾患の症状には、排尿時の痛みや残尿感があります。

いずれも再発を繰り返しやすい疾患のため、罹ったら完全に治すことが大事です。

腎尿路感染症の症状には、
上部尿路感染症に見られる「発熱」を伴う場合や、
腰・背中に鈍痛のある「腰背部痛」、
わずかに尿が溜まっただけでもトイレに行きたくなる「頻尿」、
排尿時に痛みを伴う「排尿痛」、
尿に血液が混じる「血尿」などの症状が出ます。

腎尿路感染症は大人ばかりでなく、子供や、2,3ヶ月の赤ちゃんが罹ったりします。

上部尿路感染症に罹る男女比は、乳幼児では男児の割合が多く、年長児になると女児に多いという特徴があります。

大人の場合は、膀胱炎など尿路感染症になっても、症状でわかりますが、言葉で伝えられない赤ちゃんが、風邪祖引いた様子もないのに高熱が出て具合が悪そうなときは、尿路感染症の可能性が高いです。

腎盂腎炎

腎盂腎炎は腎尿路感染症のひとつなのですが、私の母は膀胱炎から腎盂炎となり、そして腎不全になり、その慢性腎不全となり人工透析を受けるようになり、入退院を繰り前していました。

そして、透析の最中に異変が起きて、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

透析を受けに、朝家を出るときは元気だったというだけに信じられない思いでしたが透析のときの異変はかなりあるそうです。

腎盂腎炎も細菌が感染して発症します。そして、急性のものと慢性のものとがあります。

急性のものでは、膀胱炎になった翌日腎盂炎になったという人がいます。泌尿器科の先生は、膀胱炎になったからと言って必ずしも腎盂炎になるわけではなく、なにか他の原因があるようだと言われたそうです。

そして、人間は疲れがたまると弱い部分に病気が出るので疲れをためないように、規則正しい生活をするようにという注意をしてくださったそうです。

「規則正しい生活」この言葉をお題目のように聞き流してしまいがちですが、疲れていると罹らなくてもいい病気まで背負ってしまいます。

そして普通の生活が送れなくなってしまいます。

腎尿路感染症も、たとえ最近がついても体が丈夫であれば発症しないと言います。

腎臓病もバランスの悪い食事、不規則な生活、疲れやストレスの隙を見つけて襲ってきます。

疲れたら無理をしないで休むことをお勧めします。

疲れが回復すれば遅れは取り戻せますが、病気になってしまっては元も子もなくなります。

腎盂腎炎やほかの腎臓の病気にしても、あらゆる病気には必ず原因があるとはいえ、その原因を引き出してしまうのは、疲れたりして弱った体です。

健康的な毎日を心掛けることをお勧めします。

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