
アトピー性皮膚炎の日常生活での注意
目次
食べ物や飲み物
人間の生命の維持を支えている食べ物は、体にも心にも直接大きな影響を与えます。
さらにアレルギーのある人にとっては即命を失うほどの影響を与える食べ物まであります。
そばアレルギーがそうですし、卵アレルギーも牛乳アレルギーもあります。
アトピー性皮膚炎がある人にとってはアルゲンのある食べ物は避けなければいけませんが、しかし、むやみやたらにこれがいけない、あれがいけないと食べる物をあまりにも制限してしまうと栄養が偏ってしまうので注意が必要です。
食べてから具合が悪くなった食べ物は避けることや、暴飲暴食を避けて、栄養バランスよく規則正しく食べることが大切です。
そして、食べ過ぎないことです。アレルギーも喘息も小食主義が勧められています。
アレルギーや喘息を治すのに断食を取り入れている治療法もあります。
断食は元の食事に戻ればまたぶり返してしまうようなのでお勧めできませんが、小食の方が良いことは確かです。
体に大事なものえらんで量を少なく食べることが大事です。
体に良いと言われているものでも食べ過ぎると害になります。
本来、ゴマは健康にいいはずですが、食べ過ぎてアレルギーが再発した人もいます。
このように食べ物の質も量も重要です。
ジャンクフードは避けて、炭酸飲料やカロリーメイトなどを食事代わりにするのは止めましょう。
加工食品には、着色量も防腐剤も入っています。
すべての食品を、無化学肥料・無農薬にするのはほとんど不可能な時代になっていますが、食事を手作りすることで着色料ほかの添加物が口に入るのを少なくできます。
健康のために頑張って手作りの料理を食卓に出すことをお勧めします。
お風呂に入るときの注意
アトピー性皮膚炎の日常生活で注意することのなかに、肌を常に清潔にしていることが求められます。
なので、お風呂は毎日入ることが望ましく、もし入れない日があったらせめてシャワーで綺麗にすることをお勧めします。
しかし、お風呂の入り方によってはアトピー性皮膚炎を悪化させてしまいますから注意が必要です。
アトピーの人のお風呂の正しい入り方としては、【熱いお湯には入らない】ことです。
そうでなくてもアトピー性皮膚炎の人は肌が弱い人が多いので、熱いお湯は肌を刺激してしまいます。
お湯温度は38~39度が適当です。
かなりぬるく感じる温度ですが、長時間はいるも避けなくてはいけません。
温まり過ぎてかゆくなった経験をお持ちの方も多いと思います。
あかすりは絶対止めてほしいですし、ボディタオルなども避けて手で優しく洗うことをお勧めします。
「体は優しく洗う」ことをお勧めします。
強く洗うと皮膚を傷つけてしまう恐れもありますし、必要な脂まで取ってしまいます。
そしてかゆみの原因にもなってしまいます。
そして、「シャンプー剤や石鹸を選ぶ」ことをお勧めします。
ボディーソープなどは避けて、刺激の少ない特別の石鹸が売られていますからそれがお勧めですし、髪の毛もシャンプーではなく石鹸で洗ってください。
また、お風呂に入ってお湯で流すだけでも汚れは落ちるものなので、なるべく使わない方が必要な脂分まで取ってしまうこともないので良いようです。
ペットを飼うこと
犬やネコなどを飼っているとその毛がアレルギーを引き起こす原因となってしまいます。
さらにペットのフケや垢などをエサにダニが発生して、アトピー性皮膚炎のある人にはとても悪い条件が整ってしまうといえます。
しかし、ペットが大事で、大事で、結婚しようと思った彼からペットは実家に置いてくるように言われて、その彼との結婚を諦めた女性もいます。
「オレはペット以下かよ!」と、彼が嘆いたといいます。
また、ペットが亡くなったショックで立ち上がれなくなってしまうペットロスシンドロームに陥る人もいます。
それほどペットが大事な人もいるので、アトピー性皮膚炎になってペットを飼うのは良くないと思っても難しいかと思います。
せめて犬は外で飼えばいいのですが、室内飼いの犬はそれも難しく、ストレスがよくないアトピーの人にとっては、犬が可哀そうでそれがストレスになってしまいます。
ペットを飼う前に、それらのことを考えたうえで飼うことが必要と言えます。
ただ、アレルギー疾患の家族歴がある子供が1歳になる前に犬と接触をするとアトピー性皮膚炎を発症する可能性があることを、アメリカの研究チームが発表しています。
私も何年か前に赤ちゃんが生まれたら1年以内に動物園へ連れて行くと免疫力ができると聞いたことがあります。
「1年以内」というのがポイントのようですが、なぜ効果があるかの理由ははっきりとは解明されていないようです。
しかし、追跡調査で可能性が高いことだけはわかっていますので、赤ちゃんが生まれたら1年以内にペットに触れさせることをお勧めします。
化粧やネックレスなどの装飾品
アトピー性皮膚炎の日常生活での注意として、基本的には、ノーメイク が良いのですが、石鹸、シャンプー、化粧水などの他メイク用品も肌に刺激の少ないものが売られています。
皮膚の状態と相談しながらメイクをして、お洒落を楽しむのもまたストレス解消になって良いのではないでしょうか。
ただ、化粧品を選ぶといっても、表示だけをみても自分の肌に合うかどうかわかりません。
サンプルの化粧品で試してみるとか、サンプル提供の化粧品に応募している人もいます。
使用は少なめから始めてみてください。
合わないと思ったら、買ってしまった高い化粧品でも使うのをすぐにやめましょう。
アトピー性皮膚炎の人は着るものにも注意をしてください。
化学繊維等は皮膚への刺激となってしまいますし、地肌に着るものには木綿が最適といえます。
近年のクールビズの傾向は、夏でもネクタイが必須だったビジネスマンにとっても大歓迎でしたが、アトピー性皮膚炎の人にはさらに大歓迎です!
装飾品はできるだけというより、絶対にお勧めできません。
私も20歳ごろよくネックレスでかぶれたものでした。
ただ、その当時の私のネックレスが純金ではなかったということもありますが^^;しかし、たとえ純金でも決してよくはありません。
しかし装飾品を付けてお洒落をするのは大歓迎ですから、肌に触れない装飾品がお勧めです。
精神的ストレスもアトピー性皮膚炎を悪化させます。
お洒落を楽しみながらアトピー性皮膚炎を克服しましょう!
かゆい部分は掻く?叩く?
アトピー性皮膚炎でどうにも困るのは強いかゆみです。
かゆみのためについ掻いてしまうのですが強く掻きすぎてさらに悪化させてしまいますから、掻くのはやめましょう。
叩きすぎないように気を付けながら、そっと叩く程度で我慢をしてください。
こう書きながらも、想像を絶するアトピー性皮膚炎のかゆみなのに、淡々と掻くのは我慢してくださいなんて言っている自分が申し訳なくなります。
まずはどういうときにアトピー性皮膚炎のかゆみが強くなるにか、その実態を知って少しでもかゆくなるのを防ぎましょう。
かゆみを強く感じるときは、
「強い皮膚炎があるとき」
「皮膚に細菌が感染したとき 」
「体調不良のとき」
「入浴で体温が上がったとき」
「汗をかいたときや暑いとき」
「夜中、寝ているとき」
「刺激物を食べたとき」
「コーヒー・ココア・チョコレート、等のカカオ製品を食べたとき」
「仕事や人間関係のストレス」
「急に治療をやめたとき」などなど、
かゆみが酷くなる理由がたくさんありますが、上記の中でも幾つか思い当たることがあると思います。
日常生活の中でそういう状況をつくらないように努力をしてください。
アトピー性皮膚炎を根本から治すのは、現代の医学を持ってしても難しいものがありますが、せめてかゆみが増す状況だけは作らないようにしたいものです。
アトピー性皮膚炎の治療のことを「知識は意識を生み、回復が早くなる!人に頼らず勉強せよ!」と言った人がいます。
全くその通りだと思います。
その前向きな姿勢こそがアトピー性皮膚炎を治すカギと言えます。
そして、その心が免疫力を高めます。
これは気休めを言っているのではありません。科学的にも証明されることです。
アトピー性皮膚炎 体質改善
アトピー性皮膚炎の原因には遺伝的なものも考えられていますが、アレルゲンに対するアレルギー症状がお肌の炎症としても現れます。
遺伝子があっても、アルゲンに触れてもアトピー性皮膚炎が発症します。
逆に、遺伝子があってもアルゲンに触れても発症しない人もいます。
この違いがなんでしょうか。
その決定的な違いは「体質にある」と言わざるをえません。
体質改善のために日常生活で心がけることは、「バランスの良い食事」「適度な運動」「充分な睡眠」です。
もう聞き飽きた、耳にタコができたと思われるかもしれません。
だって、他の病気の予防に関してもさんざん言われることですから。
体作りにしても家造りにしても基本は同じです。
どんなに大きなビルでも普通の家でも土台がしっかりしていなくては成り立ちません。
建物の基本は何?と聞かれれば【土台】と答えるように、
体質改善は?と聞かれればオウム返しのように上記の、
食事、運動、睡眠の大切さを繰り返します。
アトピーが慢性化してしまうのは、アトピーを繰り返し再発しているうちに体内から元気の良い肌を再生する力が失われてしまうことも原因になっています。
繰り返しが益々酷くさせるのです。反対に、体質改善の3原則を守って毎日繰り返していれば、いつかは本当に体質改善ができるのです。
道のりは長いかもしれません。
でも、アトピー性皮膚炎を治す道のりよりは楽で、はるかに短い期間で体質改善は可能だと思います。
なぜなら、実際に私が半年ほどの間に体質改善に成功しているからです。
糖尿病の神経障害が出て、糖尿病の治療法をしっかり実行しました。
糖尿病の薬物療法に入る前の治療法は、体質改善の方法と全く同じです。
その結果、神経障害もほぼ消えました。
体調も良くなり、3日ほどで驚くほど便の状態も良くなり、数か月後にはほんのわずかと言え老眼も少し良くなっています。
実体験から自信を持ってお勧めします!ぜひ、試してみてください。
アトピー性皮膚炎 環境の改善
現代は、アトピー性皮膚炎の患者さんが驚くほど増えているのは、個人的なものもありますが、社会的環境によるものも大きいといえます。
防腐剤や着色料他の添加物や農薬はアルゲンとなって、アトピー性皮膚炎の患者さんを増大させて苦しめます。
しかし、これらを避けたくても個人の力では限界があります。
せめてできるのは、製品化された食品には添加物が入りがちなので、家庭での食事をできる限り手作りにすることぐらいです。
そして、自分の身の回りの環境からアレルギーになるものを避ける方法しかありませんし、また、それが一番の予防法と言えます。
アトピーのアレルゲンというと卵や牛乳などに含まれている食物性アレルゲンがまずは頭に浮かびます。
しかし、この影響も多いのですが、さらに大きいのが、個人の生活環境に隠れているダニや埃、カビなどのアルゲンの影響が大きいのです。
ペットなどの毛もアルゲンになってしまいます。
これらが大きく影響してアトピー性皮膚炎を発症させてしまうのがわかっているのですから、掃除の仕方を少し工夫してアルゲンの無い綺麗な環境にすることが大切です。
こまめにお掃除をしてダニを棲みつかせないことや、家の中にカビを発生させないこと、埃を舞わせないことがアトピー性皮膚炎の予防と改善になります。
本来日本の木造住宅は、木の持っている性質で、自然に快適な湿度を保ってくれていました。
しかし現代の新建材、特にサッシは除湿ができにくく、湿度が高くなってダニを増やしてしまい、アトピーにとっては悪影響となってしまいます。
これを防ぐには換気を良くするなどの工夫が大切です。
アトピー対策 10のポイント!
アトピーはきっと良くなります!アトピー性皮膚炎は様々な原因があるだけに、予防策や改善策もたくさんあり、そのうえ原因が重なり合っているだけに難しいのです。
そして効果があるのが、「自分に合った対策」なのです。
もうすでに試してみたのだから無駄よ!と諦めないでください。
私のご紹介する「アトピー対策・10のポイント!」も試してみてください。
以下は、アトピー対策であり、アトピーが起こる原因を知ることでもあります。
1、アレルゲン物質を除去すること
アルゲン物質には、食品に含まれているもの、家の中のカビ・ダニ・ハウスダストそして、ペットなどの動物の毛があります。
そして近年になって・花粉のアルゲンが問題になっています。
2.保湿ケアをすること
肌が乾燥するとアレルギー反応をおこしやすくなります。
アトピーの人の皮膚バリアは低下しているので保湿のケアが大事です。
3.雑菌による二次感染の予防
悪化したアトピー性皮膚炎の多くが感染症を合併しています。
二次感染を防ぐ細菌対策が大事です。
4.紫外線対策
紫外線もアトピー性皮膚炎の原因となっています。
防止を被るなどの対策をしてください。
5.活性酸素を減らす
活性酸素は体内で必要な酵素ですが、増えすぎると悪影響を与え、アトピー性皮膚炎を起こしやすくなります。
活性酸素を減らすには、タバコを控えたり、アルコールを摂りすぎないこと。
そして特にお勧めは適度な運動です。適度な運動は活性酸素を減らしてくれます。
6.中性脂肪を摂りすぎない
脂質は活性酸素と結合して過酸化脂質に変化をし、アトピーにとっては最悪の物質となります。
7.食事に注意
脂質の多いものや、添加物や農薬などを避けて安全性の高い食べ物を選んでください。
8.化学物質を避ける
洗剤やシャンプーの合成界面活性剤などもアトピーを引き起こすので選んで使用してください。
9.生活習慣を整える
規則正しい生活やバランスの良い食事や睡眠、運動で体力をつけてください
10.ストレスを溜めない
強いストレスを受けると悪化する可能性もあります
上記を守ることで、アトピーで悩まない健康な体を手に入れてください。