冷え性

カラダの冷えが病気の原因となる

冷えると体の中で異常が起きる

「風邪(英語でcold=『冷え』の意)は万病のモト」といわれるが、こう言い換えてもいい。

「冷えは万病のモト」と。

現代日本人の死因の第1位は「ガン」だが、ガンができるには低体温が大きく関与している。

また、第2位、第3位の心筋梗塞や脳梗塞などの「血栓症」も血液が固まって発症する病気なので、冷えが関連しているといえる。

水は冷やせば氷になる、食物は冷凍庫に入れれば硬くなるように、宇宙のあらゆる物体は冷えると硬くなるのである。

つまり、がんや血栓症も例外ということではない。

高脂血症や糖尿病も血液中の脂肪分や糖分が冷えのため十分に燃焼ができず、そのまま残っている状態だと考えればいい。

急に手足が白くなる膠原病なども、明らかに冷えによる病気である。

これ以外にもリウマチが悪化すると、四肢の関節が硬くなり、動きがぎこちなくなる。

このことからも、リウマチも冷えが原因の病気といえる。

肝硬変、腎不全も臓器が硬くなる病気であり、冷えが関与している。

また、自殺が多い国はスウェーデン、フィンランドなどの北欧であり、日本では、秋田県、新潟県、岩手県など寒い地方が多い。

ということは、自殺も冷えと関連しているということだ。

自殺する人の多くはうつ病か、うつ状態だといわれる。

実際、うつの人はほぼ例外なく低体温だ。

11月から3月の寒い季節にうつ病が多発することも、その証拠だといえよう。

「冷え」が免疫力を低下させ、病気の原因に

西洋医学にはこのような「冷え」や「冷え性」という概念はない。

しかし、漢方医学では2000年も前に書かれた原典である『傷寒論』が、「寒さに傷られて起こった病気を治す理論」という題名であることからもわかるように、病気の原因として、「冷え」は極めて重要視されてきた。

では、人間の体温とは本来、どれぐらいなのだろうか。

いまでも、医学大事典には「日本人の腋の下の平均体温は36.8℃」と記してある。

しかし、いま、36.8℃の体温を持つ日本人などほとんど皆無に等しい。

高くて36.2~36.3℃、たいていの人が35℃台である。

「体温の変化」は私たちの体に大きな影響をもたらす。

高熱を発した時の全身のだるさなど、誰もが実感しているだろう。

しかし、熱が上がることにはそれほど敏感な人でも、平熱が下がることにはなぜか無頓着だ。

現実には、1℃体温が低下すると免疫力は30%以上低下し、さまざまな病気にかかりやすくなるというのに。

1日のうちで一番体温、気温が低くなる午前3時から5時は、人の死亡が一番多い時間帯であり、ぜん息や異型狭心症(突然胸が痛くなる症状)の発作が一番起きやすい。

また、不眠症の人が目覚めてしまう時間帯でもある。

これも健康的にいい睡眠をするためには、正常な体温が必要ということだろう。

また、低体温ではがん細胞も喜ぶ。

なぜなら、がん細胞は35.0℃で一番増殖し、39.3℃以上になると死滅するのである。

1975年に13万6000人だった日本のがん死者数。

当時は13万人だった医師数がいまでは28万人に増え、医学も長足の進歩を遂げたとされながら、2002年にがん死者数が30万人を突破した背景には、日本人の体温が低下していることがあると確信している。

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