脳梗塞(のうこうそく)

脳梗塞の種類

アテローム血栓性脳梗塞

脳梗塞の種類には、「アテローム血栓性脳梗塞」「ラクナ栓塞」「心原性栓塞症】と、大きく分類されていますが、アテローム血栓性脳梗塞はそのうちの一つです。

脳や頸部の太い血管に動脈硬化が起こり、その部位でアテロームと呼ばれる脂肪のかたまりが血管を詰まらせたり、あるいは血流を悪くさせた結果できてしまった血栓がはがれて脳の先端まで行き、脳の血管が詰まったのがアテローム血栓性脳梗塞です。

このアテロームは徐々に成長し血流障害を起します。

このタイプの脳梗塞は特に睡眠時に多く発症します。

太い血管に動脈硬化を起こさせる原因としては、加齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙などが挙げられますが、原因のどれもが生活習慣病に関係あることばかりです。

なので、脳梗塞に罹った人のほとんどが糖尿病などの生活習慣病の既往症があるということが頷けます。

アテローム血栓性の脳梗塞は日々の生活習慣で徐々に成長し、発症する可能性が高まります。

生活習慣病の患者さんが増えるのに伴って、脳梗塞に罹る人が増えていると言います。

アテローム血栓性脳梗塞は喫煙や肥満・糖尿病などが原因となりますから、喫煙をやめ、肥満を予防し、規則正しい生活を心がけることが大切です。

しかし、脳卒中の場合はある日突然襲ってきますが、動脈硬化は、もう既に何年も、何十年も前から徐々に進んできて、ある日、突然に血管が詰まって症状が出ます。

長年にわたって症状が進んできたということで、病気はすでに始まっていたのです。

そこに脳梗塞の予防の難しさがあります。

心原性脳塞栓症

「心原性脳塞栓症」は、心房細動や心臓弁膜症、心筋梗塞などによって心臓にできた血栓が脳にまで運ばれ、脳の血管を詰まらせるものです。

脳梗塞と言っても、脳の中にはまったく異常がないのです。

心臓の中に血栓という血液の塊ができた結果、それが血液の流に乗って脳にまで流れ、脳の血管を詰まらせるのです。

心臓の中にできる血栓なので非常に大きく、脳梗塞のなかでも症状の重い脳梗塞となってしまいます。

日中活動時に多く発症するのが特徴です。

この脳梗塞の中でも思い心原性脳塞栓症を発症したのが、偉大なある野球監督でした。

その監督は脳梗塞発症後、リハビリを始めたわけですが格段の回復ぶりを見せています。

その闘病生活はNHKスペシャルでも紹介されたといいます。

残念なことに私は見ませんでしたが、その監督と対談した人が「監督はあっさりと【リハビリを始めたわけですよ】と言っていたけれど、その胸中はどんなだったろうか」と語っています。

しかし、その胸中は複雑な思いがあったにしても、リハビリに関しては、野球の練習のごとく淡々とリハビリをこなしてきたのだろうと私は思っています。

なぜなら監督はリハビリの効果を信じていたと思うからです。

効果があると信じていると続けやすいです。そしてより効果が上がります。

その監督の闘病記を観た脳梗塞の患者さんは、大きな励みになったことと思います。

ある日突然襲ってくるのが脳梗塞です。

防ぐのは難しいのですが、気を付けているとなにかしらの前触れがあるのです。

それは「手足のしびれやマヒなどの軽い障害が出たり、急言葉が出なくなるとか、ろれつが回らなくなるなど、思うようにしゃべれなくなる他 頭痛や 頭がボーッとするなど複数の症状がでます。

脳梗塞は高齢の方ほど発症しやすいのが特徴です。

高齢の方が同居していたら上記のことをそれとなく気を付けていてあげてください。

ラクナ梗塞

ラクナ梗塞は他の脳梗塞と同じく高齢の方に発症しやすい病気です。

そして、高血圧の人が多く発症し、高い血圧が脳の深部の細い血管を圧迫し血液を詰まらせてしまいます。

長期の高血圧が原因と考えられています。

ラクナ梗塞は特に睡眠時に多く発症しますが、梗塞部が小さいため症状が全くでないときもあります。

ラクナとは、「小さなくぼみ」という意味していて、大きさは直径1.5cm以下です。

脳卒中でも脳梗塞の患者さんが多いのですが、脳梗塞の種類別でみるとラクナ梗塞が減少しています。

ラクナ梗塞に代わって増えたのが、アテローム血栓性脳梗塞や心原性脳塞栓症です。

心原性脳塞栓症は、脳には障害が無くても、心臓の障害から脳梗塞を発症します。

知り合いの41歳の男性がMRI検査を受けて、ラクナ梗塞がみつかりました。

それだけで本人はすごいショックを受けているのですが、ラクナ梗塞は、小さな脳梗塞なため症状はほとんどなく、ほかの病気でMRIを撮影して、たまたま見つかる事が多いです。

ラクナ梗塞が珍しい病気ではなく、多くの人が気が付かないだけだそうです。

そのため、特別に治療をすることもないそうですが、血圧が高い場合は血圧のコントロールが必要になります。

食事に注意をしたり運動をするなど、普段の生活習慣を改善することから初めて気を付けていきます。

とかく自分は健康だと思っている人は自分の健康に注意をしない傾向がありますが、「一病息災」となって返って健康が取り戻せるのではないでしょうか。

脳梗塞と似た病名症状

脳梗塞と似た病名や症状には、「脳出血」「一過性脳虚血発作」「くも膜下出血」があります。

いずれも脳の中で血管が詰まったり、血管が破れたりして発症すると重い障害を残すことが脳梗塞とよく似ています。

脳出血とは、主に高血圧が原因となり、脳の血管が破れて出血し、脳内に血の塊ができたものを脳出血と呼びます。

血圧とは血管の壁にかかる圧力を言い、血圧が高い状態が続くと血管が破れやすくなってしまうのです。

脳出血を起こす場所の割合は、「大脳:85%」「小脳:10%」「脳橋:5%」となっています。

また、一過性脳虚血発作(TIA)とは、脳に行く血液の流れが一時的に悪くなった結果、運動障害や、感覚障害などの症状となって現れます。

しかし、その多くは数分以内に症状が完全に消失しますが、脳梗塞の前触れとして見逃せない重要な症状です。

障害の現れ方には、「半身の麻痺」「感覚鈍麻」「失語症」「片眼の視野障害」などの症状の他、「構音障害」「複視」「下肢の脱力」などがあります。

脳の表面にある軟膜とクモ膜の間に出血をおこした場合をクモ膜下出血と呼びます。

くも膜下出血は、脳の太い血管に動脈瘤ができて破裂しくも膜と軟膜の間に出血が起ります。

脳出血も一過性脳虚血発作もくも膜下出血も、いずれも高血圧と加齢から来ると言われ、糖尿病が引き金となって起こります。

これらの病気の危険因子は健康診断や人間ドッグで見つかったりします。

早期発見が大切ですがそれとともに、普段の生活習慣を見直して病気にならない生活を心がけることが大切です。

バランスの良い食事、充分な睡眠、適度な運度はどの病気に対しても有効です。ぜひ、この生活を守って健康な毎日を送ることをお勧めします。

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