脳梗塞(のうこうそく)

脳梗塞にかかりやすい人

高血圧の人

脳梗塞に罹りやすいは、高血圧の人ばかりではないのですが、割合から行くと高血圧の人は脳梗塞に罹るリスクが大きいです。

ご存知のように血圧が高くなると血管を圧迫して血液の流れを悪くして脳梗塞の危険因子となります。

血圧の高い60歳以上の高齢者では、内服薬で高血圧を改善させること、脳梗塞のリスクが36%減少するといわれます。

また、拡張期高血圧症の既往症のある患者さんの場合、6mmHg血圧を低下させることで、脳卒中のリスクが42%減るとされるほど脳梗塞に影響してくるのが高血圧です。

このように高血圧の人が脳梗塞罹るリスクが高まりますが、そうかと言って低ければいいというものでもありません。

血圧が低いと血栓を押し流す力が弱い結果、細い血管に血栓が詰まって心筋梗塞や脳梗塞になる可能性も有ります。

高すぎても低すぎても良くないのが血圧です。

脳梗塞に罹りやすくしてしまう高血圧ですが、高血圧を改善するには、活習慣病と言われている高血圧ですから人まずは生活習慣を改善することから始めます。

もうあちこちで言い尽くされて、耳たこ状態だとは思いますが、バランスの良い食事、充分な睡眠そして適度な運動これを守れば高くなっている血圧も改善されるのです。

人間が空気が無ければ生きていけないように、食事、睡眠、運動は欠かせないものなのです。

それを守ってもそれでもだめだったときに薬に頼ります。

しかし、たとえ薬を飲もうとも生活習慣を変えなければ血圧が下がらないことはたくさんの症例で明らかになっています。

自分の健康は自分で守らなければなりません。

健康的な生活を心がけてください。

喫煙をする人

脳梗塞に罹りやすい人には、喫煙・飲酒をする人が挙げられますが、飲酒はともかく喫煙は百害あって一利なしですが、なぜか喫煙が止められない人も多くいます。

しかし、嫌煙権が進んで喫煙者が減ったり、タバコへの増税でタバコ代の負担がかかりそれでタバコを止めた人が大勢いるのは喜ばしいことと言えます。

喫煙は脳梗塞の危険性を著しく増大しますし、逆に、禁煙により脳卒中の危険性は劇的に減少します。

しかし、長年にわたって吸ってきたタバコは体の内部に浸透していて、30年以上吸い続けた場合はたとえタバコを止めようとも無駄とも言われています。

そうなってからでは遅いのです。

そうなる前にタバコを止めないと取り返しのつかないことになります。

タバコを吸ったからと言って必ず脳梗塞になるというわけではありませんが、喫煙により脳梗塞を発症する割合は必ず高くなります。

なぜタバコがいけないか、その理由はタバコにはニコチンやタールばかりでなく、一酸化炭素も含まれています。

そういったものが原因で血液がドロドロになり血管を詰まらせてしまうのです。

結果脳にも正常に血液が行きわたらずに脳梗塞他脳の障害をおこしてしまうのです。

脳梗塞の原因には高血圧が原因の人もあれば、糖尿病が原因の人もいます。

あるいはストレスが引き金となって脳梗塞を起こす人もいますから、タバコを吸っていた人が脳梗塞になっても、即、タバコが原因で脳梗塞になったとは言いきることはできません。

しかし、タバコが原因という可能性も限りなく大きいのも事実です。

心臓疾患のある人

心臓疾患の既往症のある人はどうしても脳梗塞に罹るリスクが高くなります。

心原性の脳梗塞では、脳に障害が無くても心臓に障害があってその影響で脳の血管を詰まらせて脳梗塞を起こしますから、心臓に疾患のある人は脳梗塞になるリスクも高く、脳梗塞の患者さんの約30%が心臓に原因のある、心原性脳梗塞という状況です。

不整脈や心不全、心臓の弁膜症は血液に澱みを起こさせ、血管内に血液の塊である「血栓」を作ってしまいます。

そのため、それらが脳の血管を詰まらせて脳梗塞を起こす原因となってしまいます。

この予防には、薬物で血栓形成を予防するなどの治療を行うことで、脳梗塞の発作のリスクを下げることができます。

過去、小渕前首相も人気半ばで脳梗塞で倒れ、帰らぬ人となってしまいましたが、小渕前首相の脳梗塞の原因も、元々心臓病の既往症があり、それが原因だと言われています。

心臓病は脳梗塞を起こさせる原因になってしまうのですが、なかでも多いのが心房細動とも呼ばれる不整脈です。

しかし医学の進歩もあり不整脈の多くが治せるようになっています。

抗不整脈薬も各種開発されていますから、正しく治療を行えば怖い病気ではなくなっています。

もっとも、「正しく怖がることの大切さ」を説いている人もいるように、怖い病気ではないと侮ることは禁物です。

やはり、一病息災の方が健康いられる率が高いようです。

自分は丈夫だと、自分の健康に自信を持ちすぎて体を大事にしない人もいます。

そういう人の方がかえって危険です。

経口避妊薬を使用する人

脳梗塞に罹りやすい人のなかに、経口避妊薬を使用する人が挙げられます。

経口避妊薬を常用している人は一般の人と比較して5倍以上の発症率があると言われています。

そして、その女性が喫煙者の場合はさらに発症率を高くしてしまいますから危険です。

もし、どうしても経口避妊薬を常用しなければならないのなら、ぜひ喫煙だけは止めてください。

ただ、低用量ピルには、避妊以外にもいろいろな効果があり、そのために飲む人もいます。

ピルを飲む効果として、
「生理時の苦痛を軽くする」
「子宮内膜症の予防他改善」
「ニキビの改善に効果がある」
「骨盤内感染症の減少」
「悪性腫瘍の予防」

その他
「子宮外妊娠が避けられる」
「骨密度の増加」
「慢性関節リウマチの予防」など、数々の効果があるとされています。

しかし、
その反面脳梗塞の発症率を高めるほか、ピルの副作用として、
不正出血、
吐き気、
嘔吐、
腹痛、
下痢、
便秘、
乳房の痛み、
緊満感、
高血圧、
性感染症の増加、
心筋梗塞、
脳梗塞、
静脈血栓の増加、
悪性腫瘍の増加など、
数えきれない副作用と危険性を孕んでいます。

ひところのピルと違って、現在のピルは避妊効果が高くなっていますし、避妊以外にも多くのよい作用があますが、反面、ピルを飲むことによっての副作用もあり決して安全とは言い切れません。

危険性も大きいのですから、ピルを常用する人は、定期的に医師の検査を受けながら、使用することをお勧めします。

特に、他にも薬を飲んでいる方は必ず医師と相談するようにして下さい。

飲酒をする人

お酒を飲むのも度が過ぎると血圧を上げてしまい、脳梗塞を起こす可能性を高めてしまいます。

脳梗塞の怖さと、重大な後遺症を残してしまう大変さと辛さを考えたら、大量に飲むのは避けたいものです。

お酒は「百薬の長」とも言われるほどですから、適度の飲酒なら体に良い影響を与えます。

しかし、大量の飲酒は確実に脳梗塞のリスクを増大させます。

「きちがい水」とも言われるお酒ですが、毎日少しずつ飲む適度な飲酒は、血液中の善玉コレステロールを上昇させ、脳梗塞の危険性を軽減させるといわれています。

お酒がいけないのではなく、飲みすぎがいけないのがお酒です。

お酒を飲むと人間の脳を狂わせますから、飲むと正常な判断ができなくなってしまう人もいます。

飲む前は「これだけ!」と決めて飲み始めても、飲んで正常な判断が狂ったら止められなくなってしまう人もいます。

そういう状態になってしまった人に、飲みすぎは脳梗塞に罹るリスクを上げてしまうなどという、普段の知識などどこかに飛んで行ってしまっているでしょう。

よく飲み会に出かける前は、帰りは代行タクシーを使って帰ろうと、飲み会の会場に行っても、飲んだ後、そこに自分の車が名はいると「大丈夫!」なんて思って車を運転して帰り、酔っ払い運転で警察につかまったり、事故を起こす人がいます。

今は、アルコールが検出されると、ハンドルがロックされて車を動かせない装置も開発されています。

飲んでしまうと正常な判断ができないのですから、100%飲酒運転を撲滅させるには、飲んでいるとロックされてしまう車ではないとだめかもしれません。

脳梗塞で倒れる前に事故死!なんてことになってしまいます。

糖尿病の人

脳梗塞に罹りやすい人には、糖尿病の既往症のある人が挙げられます。

糖尿病に限らず、糖尿病他高血圧、腎臓病などの生活習慣病を患っている人は脳梗塞のリスクが高いです。

糖尿病患者さんの場合、血糖値をきちんとコントロールしたとしてもはたして脳梗塞を完全に防げるとは限りません。

しかし脳梗塞に罹るリスクは確実に下げられますから、血糖値を正常に戻す努力は怠らず続けてください。

そして、生活習慣病の予防と改善に効果がある生活を送ってください。

特に食べ物は大切です。

糖尿病の予防や改善に効果が大きいものには、
青魚他魚介類、
緑茶、
麦飯、
朝鮮人参、
レバー、
とうもろこし、
ジャガイモ、
カボチャ、
シイタケ、
梅など、
このほかにも様々な糖尿病に効果のある食べ物があります。

カボチャは膵臓の働きを正常に保ち、インシュリンの分泌を活発にさせる効果があります。

そして、特に梅がお勧めです。

糖尿病になる原因には、体内の糖質代謝異常が関係してきますが、梅は糖質代謝を活発にする作用をし、喉の渇きを防ぎ、疲労感などを取り除く働きをしてくれます。

総合的糖尿病を治すにはとても有効な食べ物と言えます。

糖尿病は遺伝も大きいとも言われています。

たしかに遺伝体質もありますが、それ以上に常日頃の生活習慣が大きく関係している病気です。

毎日の正しい食事療法と規則正しい運動で根気よくコントロールしていくことが、薬以上の効果があるのですから、日常の生活全般を見直して、規則正しい生活習慣の改善が必須です。

高齢者

高齢になると色々な病気にかかりやすくもなるものですが、脳梗塞もその一つで高齢者ほど脳梗塞の発症率が高くなります。

近所の80歳過ぎのお年寄りが明け方脳梗塞で倒れて救急車で病院に運ばれました。

幸いなことに一命は取り止めたものの、半身不随という後遺症が残ってしまいました。

高齢なので思うようにリハビリも進まず、このまま寝たきりになるのかと心配されています。

寝たきり老人は、欧米の方が少なく、それに比べて日本人の寝たきり老人の多さが指摘されています。

そして、老人が脳梗塞ほか、骨折しただけでもそのまま寝たきりになってしまうのは、老人本人が自立しようとする意識が欧米人に比べて低いことが言われています。

家の構造も、日本の家屋は車いすには何かと不便な作りですが、欧米は自立が可能な家に改築して器具も豊富です。

車椅子も一人に一台ではなく、用途によって何台もあると言います。

多くの老人が自立するので介護対象者がそもそも少ないとはいえ、人海戦術ともいえる介護体制があるとか。

日本の医療が欧米と比べて決して劣ってはいないと思います。

それなのに寝たきり老人になる理由は、やはり欧米とは違った様々な条件が寝たきり老人を多くしていると言えます。

リハビリの技術の向上だけに目を向けず、高齢者のリハビリに対する意識の向上を高めることが大切だと思われます。

意識がリハビリの効果を上げもしますし下げもします。

脳梗塞による後遺症の改善以上に、生きる勇気と気力を与えて上げることが必要と思われます。

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