脳出血

脳出血と高血圧

高血圧はハイリスク

脳出血の中には、高血圧性脳内出血と呼ばれるものがあります。

これは血圧が高く、血管壁が血流によって押され続けることで、脆くなり、何かの拍子で破れて血液が脳内にあふれ出すものです。

脳内出血ばかりではなく、脳梗塞、くも膜下出血等脳卒中の諸症状と高血圧は切っても切れない関係にあるので、注意が必要です。

その人の体質によって血圧の平均値は変化しますので
画一的にどこからを高血圧とするかを決めるのは困難ですが、上の血圧が140を下の血圧が100を超える状態になると治療をする必要が出てくると言われています。

ただし、1回2回測定して血圧値が高いからと言って慌てないでください。

精神状態や気温によっても、血圧は変化します。

問題となるのは継続して血圧が高い場合です。

詳しくは医師から解説を受けてください。

血圧は、1日2日で下げられるものではありません。

必ず脳卒中を防げるというわけではありませんが、次のようなことに気を配ると突然死を回避できると言われています。

体を突然動かさず、動作をゆっくりにする、トイレでいきまずに済むように便秘を解消する。

性行為等極度の興奮を伴う行為(実際に死亡例がいくつもあります)は控える、アルコールの摂取は控える、ストレスを軽減できる趣味を持つ、室温を適正に管理する。

何よりも高血圧の人に必要なのは医師による正しい生活指導と投薬です。

心配しすぎるのもよくは有りませんが、気になったらすぐに内科を受診してください。

血圧測定を習慣に

皆様は、白衣高血圧と言う現象を御存知ですか。

自宅で測る分には、血圧はそう高くないのに、病院で計ると「高血圧ですね」と言われてしまうことがあります。

これは環境の違いにより、緊張状態に陥ることで、血圧が高くなってしまう見せかけの高血圧です。

読者の皆様の中には、病院に行ったときだけしか血圧をはからない方も多いかと思います。

筆者もそうです。

しかし、
家系的に血管の疾患にかかりやすい方、
血管がもろい(鼻血を頻繁にだす等)脳疾患や心疾患の既往がある方、
高齢の人、
妊娠中の方は、
出来るだけ、血圧を毎日決まった時間例えば朝起きてすぐにはかり、記録をつけることを強くお勧めします。

血圧計には様々な種類があり、水銀計方式のものが、精密なのですが、医療従事者ではない人が扱うにはやり方が複雑です。

家電量販店などにおいてある自動血圧計をご用意になるとよろしいかと思います。

自動血圧計には、上腕部に腕帯を締めるものと手首に締めるものがあります。

これは一般的に言われていることですが、どちらかと言うと上腕に締めるタイプの方が動いてしまう心配がないので正確な数値が出やすいそうです。

ただ、手首式のものは、巻き方を間違えにくい、比較的腕が太い、もしくは細い人でも使える、腕帯を締めるために着衣を脱ぐ必要がない、という利点があります。

売り場担当者や医師と相談して、自分のライフタイルに合った血圧計を選んで、日々の健康管理に役立てたいですね。

高血圧と妊娠

ご妊娠をなさっている方およびそのパートナーの方、謹んでお祝いの言葉を申し上げます。

ふたつ身になることは大変な苦労も伴う事ですが、女性にとってはとても嬉しい出来事です。

お腹のお子様と喜びと悲しみをともにする時間をお大切になさってください。

赤ちゃんを欲しいと思うことを挙児願望と言います。

今、妊娠しておらずパートナーがおられ、お子さんを欲しいとお思いの方は、脳ドックを1度受けてみてください。

何故こんなことを申し上げるかと申しますと、出産の際に血圧が急に上がり、脳出血が起きる事例が少なくないためです。

妊娠中は脳の検査は中々できませんから、今のうちに脳動脈瘤や、静脈奇形を見つけておくことがあなたとお子さんの命を守ることにつながります。

既にご妊娠になっている方はこれをみてご不安になったかもしれませんが、大丈夫です。

筆者は高血圧と尿たんぱくが特徴の妊娠中毒症になった母親から生まれて30になるまで育った元子供です。

きちんと血圧のコントロールをしていれば母子ともども危険な状態になることは大変まれです。

不安なことは産婦人科医にご相談くださいね。

妊娠中の方は塩分や脂分の摂取を控え、適度に運動をされることが大切です。

動きづらい、むくみやすいと言った不自由があるのでパートナーの方は、ご様子を見て、家事の代行、室内温度の調整や相談に乗る等の配慮をなさって差し上げて下さい。

因みに妊娠された女性は本能的に家の中を片づけたくなることがあります。

負担をかけないために、パートナーの方はこまめにお掃除に励んでください。

血圧と食事

日本人には高血圧の方が多いのですが、これは塩分の取り過ぎが原因だといわれています。

筆者の父はかつて高血圧でした。

かつて、と申し上げるのは、母が一計を案じて父の食事を改善したため血圧が下がったからです。

それは、醤油を食事にかけさせないことでした。

父の母は会津出身で、父はそれはもう濃い味付けの食事(素材の色が分からないぐらい黒い)をとって育ってきました。

ある時等筆者のカレーライスにまで醤油を入れて大ゲンカになったことがあります。

厚生労働省が推奨する塩分の摂取量は1日10gです。

我が家では、今現在、押すと適量が出るタイプの醤油さしを使っています。

それだけでも摂取塩分量は随分減ったようです。

また、菜園を始めて父本人が料理を作る機会を作りました。

自分が実際に調味料を使うと、どれぐらい沢山使っていたか分かるようです。

普段から塩分の多い食事をお取りになっている方に「塩分は体に悪いから減らせ」と説いてもあまり意味がありません。

特に高齢者の方は、味を感じる能力が落ちており、濃くないと満足できない方が多いようです。

少ない塩分で満足できる食事にするためには、彩をよくする、
ショウガ、紫蘇、茗荷など香りの強い食材を上手に取り入れる(当家ではハーブを使っています)食事をゆっくりとるように、品数を増やし、少量ずつ出すようにする。

野菜は季節の旨味の濃いものを使う、だしは顆粒のものではなく、昆布、シイタケなどからとると言った工夫ができます。

肥満と脳疾患

この原稿の依頼を受けた時、丁度テレビで脳卒中のリスクチェックについて報道していました。

リスク要因として年齢、性別、血圧などが挙げられ、点数が割りふられます。

その中のひとつに肥満度と言うものがありました。

身長の2乗で体重を割って割り出すBMI値では25以上が肥満とされています。

肥満すなわち脳出血の原因となるわけではありません。

ただ、高血圧症と肥満は浅からぬ関係にあることは確かです。

ただし、くも膜下出血だけは、太っている人よりも痩せている人の方が患者数が多いと言われています。

もし、これをご覧になっている方がご自分が肥満傾向にあるとお思いならば「今日から」その対策を始めてください。

明日から、明日からと思っていると永遠に体重が減らなくなってしまいます。

肥満のある方の中には、数々のダイエットを我流で試し、
失敗してリバウンドをしたり、痩せようという気持ちが強すぎて、食べ吐きをしてしまったりして心と体が却ってボロボロになってしまう方がおられます。

そういう場合は、1回ダイエットをおやすみしましょう。

その上で自分が何のため痩せるか、どれぐらいまで体重を落とすかを決めて、少しずつ食事制限や、運動を行っていきましょう。

もし、方法を選ぶのに迷った時は、医師、看護師、栄養士、保健師など専門家の指導を仰いで、決して自己判断で無茶な痩せ方をしようとはなさらないでください。

未来の自分のために今日からできることを始めましょう。

血圧の薬の飲み方

読者の皆様の中には、高血圧症の薬を飲んでらっしゃる方がおられるかもしれませんね。

皆様、薬を最初にもらった時に指導された通りに服用されておいでですか。

筆者の友人には薬局薬剤師がいるのですが、彼女は「生活習慣によって病気になった人ほど、正しく薬を飲んでくれない」とぼやいておりました。

すべての人がそうとは限らないのですが、生活におけるおおざっぱさが服薬の行動に影響を及ぼすことが多いのは確かであるようです。

高血圧には肩こり、頭痛などを除いては自覚症状があまりありません。

そのため、徐々に通院や服薬が面倒になって血圧コントロールを忘れてしまいがちです。

しかし、高血圧の薬程斑のある飲み方をしてはいけない物はないそうです。

もし、治療が面倒だと思うようになったら、あなたが愛情を向けている人達のことを思ってください。

配偶者でも兄弟でも、友人でもお孫さんでも。また、飼っているペットや育てておられる草花等でもよいのです。

そういった愛おしい存在を置いてあなたはこの世界から立ち去れますか。

大げさと思われる方もおられるかもしれませんが、病的な高血圧症は、脳疾患の他に、心臓疾患等命に関わる疾患の原因になると言われています。

今1度医師や薬剤師の服薬指導を受け直して、少しでも病気のリスクを減らすように心がけてください。

また、血圧が高いのに病院に行っていない方もこの文章を機に受診をしてくだされば幸いです。

くれぐれもお大事に。

-脳出血