椎間板ヘルニア

椎間板ヘルニアの基礎知識

やっていいスポーツは

病気になるのは大変です。

特に治療に長い時間がかかる病気にかかると、身体的だけではなく精神的にも辛くなります。

椎間板ヘルニアの場合は、治療に比較的長い時間がかかりますし、思うように体が動けないというイライラが募る方も多いです。

そのような時に少しでも体を動かしたりしてリフレッシュできればと思う方もいるでしょう。

でも椎間板ヘルニアの治療をしている時にスポーツをするなんて、大丈夫かしらと思う方も多いと思います。

しかし治療期間でも適度なスポーツは、筋肉の回復や増強、そしてリフレッシュに効果的です。

激痛がある急性期を除き、医師と相談しながらできるだけストレスを溜めないで、スポーツなどを積極的にしましょう。

椎間板ヘルニアの方に一番おすすめしたいスポーツは、ウォーキングです。

ウォーキングは特に道具などを必要としませんし、比較的続けやすい運動です。

ウォーキングをする際には、体に一本の芯が通ったような感覚で行いましょう。

顎を引いて、肩甲骨をぐっと後ろに引きます。

そして腕を適度にふることも忘れないようにしましょう。

腕を振る時には、前へ振るときよりも、後ろに引くことを意識して行いましょう。

猫背にならないように、胸を張ります。

ウォーキングは簡単にできることですが、意識の持ち方でとても効果的に行うことができます。

また水泳は、健康に良い、体に負荷が少ないといったイメージがある運動ですが、自由形やバタフライなどは比較的に腰に負荷が多い運動です。

したがってプールに入りたいと思う方は軽いアクアビクスなどにとどめておいたほうがいいかもしれません。

再発しますか

椎間板ヘルニアの治療には、長い時間がかかります。

激痛に襲われる急性期を過ぎても、ずるずると痛みが治らない亜急性期があり、ひとことで完治したと言い切ることは難しい病気です。

痛みがひいて気にならない程度になったとしても、いつ次に痛みがくるのか心配になる方も多くいます。

再発の心配をするのは当然のことです。

再発の恐れをできるだけなくすためには、亜急性期からの体のケアが大切です。

変形してしまった椎間板は保存療法では元には戻せません。

保存療法で治療を行っている方は、少なくとも3か月程度は椎間板ヘルニアの治療には時間がかかります。

時間をかけて私たちの体は痛みがあるところを自然にカバーするような体勢や筋肉を付けます。

それによって痛みがひき日常生活に戻れるようになります。

しかし再び筋力が衰えてしまったり、無理な姿勢を続けると椎間板ヘルニアは再発する可能性があるのです。

したがって、体が動ける状態になったらストレッチや軽い運動などでゆっくりと体、とくに体幹付近に筋肉をつけるようにしましょう。

体をサポートする筋肉が早くつけばつくほど痛みは軽くなります。

そしてその筋肉を維持することで再発のリスクが少なくなります。

ブロック注射や、痛み止めを使っている期間痛みが引いても、治療を終了するとすぐに痛みが再発することもあります。

これは根本的な問題が解決されていないからです。

どのような病気にも再発のリスクはあります。

それまでの生活習慣などを見直して再発の不安を解消しましょう。

しびれは関係しますか

腰痛や坐骨神経痛の症状などは椎間板ヘルニアの症状として有名です。

同時に下肢のしびれも椎間板ヘルニアの症状の一つです。

下肢とは、足のつけねの部分から足の先までを含む足全体を指します。

椎間板ヘルニアは、背骨の骨と骨の間にあるクッションの部分の椎間板の中にある髄核が何らかの原因で外に飛び出してしまうことから発症します。

飛び出した髄核が背骨のすぐ脇にある神経を圧迫して痛みを引き起こします。

椎間板ヘルニアは主に、筋力の低下や無理な姿勢を長時間とっていたことなどが原因と考えられます。

椎間板ヘルニアは、腰が痛くなったり、しびれたりするという印象を持っている方も多いのですが、実は下肢のしびれも大きく関わっています。

しびれは我慢できない痛みなどではないので、見逃してしまいがちですが、放置すると突然の激痛に襲わる可能性もあります。

しびれを感じたら、すぐに医師の診察を受けましょう。

しびれは、内臓関係の原因や冷えなどからも起こります。

長時間同じ態勢を取っていたわけではないのに、下肢にしびれを感じる場合や内科を受診しても原因の分からない下肢のしびれは腰痛を疑ってみましょう。

椎間板ヘルニアなどの腰痛に関するしびれを見極める簡単な方法があります。

まず仰向けに寝ます。

そして両足を地面から直角になる程度にゆっくりと持ち上げていきます。

この時に、しびれを感じて足が上がらない場合には椎間板ヘルニアの可能性が大きいと考えられます。

その場合にはすぐに医療機関を受診しましょう。

椅子に座れません

椎間板ヘルニアは背骨のある一定の位置に多くの負荷がかかることから椎間板が変形してしまう病気です。

椎間板ヘルニアには、この病気にかかってしまいやすくなる職業というものがあります。

それはオフィスワークの多い方や、タクシーやトラックの運転手の方など、座っている姿勢を長い時間保っていなければならない職種の方たちです。

私たちの体の構造は、長時間一定の体勢で座っていると背骨の負荷が多くかかります。

また長時間座っていることで一定の筋力が衰えてしまうこともあります。

そのような状態が長く続くと椎間板ヘルニアになりやすい体になってしまうのです。

椅子に座るのがつらいと感じている方は、椎間板ヘルニアになっている、もしくはなってしまう可能性が大きいと考えられます。

椅子に座って長時間同じ姿勢を保っていなければならない場合には、できるだけ腰にクッションをあてる、また休憩をこまめに取り体のストレッチをすることなどを心がけましょう。

いつもの電車を一駅前で降りて、ウォーキングを行ってみるのも効果的です。

腰回りの筋肉を衰えさせないように少しずつでも日常の生活を変えていくことが大切です。

またオフィスなどで自分にあった椅子が選べるようなら積極的に椅子を変えてみることも良いでしょう。

最近ではバランスボールなどを椅子がわりにしている会社などもあるようです。

バランスボールは使い方によってはさらに椎間板ヘルニアを悪化させてしまう場合もありますので使う際は充分注意してください。

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