腰痛

腰痛の保存療法と温存療法

安静

様々な原因によって起こる腰痛には、治療法もまたその原因や症状に合わせたたくさんの治療法がありますが、腰痛が起こったとき、最初はまずは安静にします。

腰痛の多くは腰に過度の負担がかかることで、腰の筋他神経の近くで炎症が起こったための痛みですから、横になって安静にして冷やすのが最適と思われます。

よく、腰痛は温めるのか?冷やすのか?と迷ったりしますが、要痛は筋肉が炎症を起こしているのですから、冷やしてください。

急性期の腰痛には「絶対安静」が最適な治療であり対処法ですから、痛みがある間は腰をかばいながら、痛みを感じないように静かにして過ごします。

そして、初期症状の間に、無理に身体を動かすことは状況を悪化させる可能性がありますが、腰の痛みが薄らいできたら無理なく動ける範囲で普通の日常生活に戻します。

近年の腰痛に対しての考え方は、いつまでも安静にしていると、筋肉を弱めてしまうとされています。

なので、長い期間の安静は、治療の効果を下げてしまい回復を遅らせるので避けます。

しかし、無理をしたがる若者や、安静にしてばかりいられない社会人は、安静が必要な期間にもどうしても無理をしてしまいます。

動けるからと無理をすると、悪化させたり、慢性の腰痛にしてしまう可能性もありますから無理は禁物です。

無理をしたばかりに慢性の腰痛にさせて後悔している人も大勢いますから、気を付けなければいけません。

体が悲鳴を上げている状態で無理を続けると後になって後悔するような状態になることだけは避けたいものです。

薬物療法

腰痛の治療には保存療法や温存療法や手術による治療など、症状に合わせて様々な治療が行われますが、保存療法のひとつに「薬物療法」があります。

腰痛は体への負担も大きく可能な限り手術を避ける傾向がありますが、薬物療法の場合は体への負担が軽くてすみますし、拘束時間を抑えることが出来ます。

そして、飲み薬だけでなく、装身具での治療など、他の治療法と合わせて行われています。

症状により適した飲み薬の処方が出されますが、痛みを和らげるために、炎症を鎮める作用のある消炎鎮痛剤や筋肉の緊張を和らげる筋弛緩剤や座薬の鎮痛剤などが処方されます。

痛みをやわらげる薬市販の薬もありますが、胃を荒らしてしまう可能性も大きく、胃腸の弱い人は医師に相談してから飲むことをお勧めします。

【鎮痛消炎薬】には、フェイタス、タイレノール、アリナミンEXプラス、などの他多数の鎮痛薬があります。

あくまでも、対症療法薬ですから飲んでも痛みが解消しない時は薬を変える必要がありますし、また、症状が改善したら早めに中止することをお勧めします。

【オピオイド鎮痛薬】には、ノルスパンなどの貼り薬があります。処方されるときは、腰痛でも特に痛みが激しくて耐えられないときなどですが、オピオイド鎮痛薬は副作用が強い薬なので、吐き気などの副作用を起こすことがあります。

【神経障害の薬】には、ノイロトロピン、テグレトールなどがあり、神経障害から起り慢性化した腰痛に処方されます。

【ビタミン薬】には、アリナミンF他多数ありますが、いずれも、筋肉や神経の働きにかかわっているビタミンB群の薬です。

多くは単独では使用されず、他の鎮痛薬の補助剤として使われます。強い作用がないかわり、副作用の心配もありません。

装具療法

あまり手術での治療が行われない腰痛は、痛みが我慢できない場合などには、装具を使った「装具療法」が行われます。

装具の種類には
「腰痛ベルト」
「軟性コルセット 」
「硬性コルセット」などがあり、

疲弊しきった腰の筋肉を支えてくれます。

なので、重い腰痛でもそれなりに動く事ができるようになります。

しかし、これらの装身具は、動く必要がある時だけにしてください。

たとえコルセットを着けて動けるようになっても決して症状が軽くなったわけでもありません。

コルセットという代替筋肉/骨格が補完の役割をしているだけで、 コルセットはあくまで応急処置的なものです。

さらに、24時間つけておくと逆効果で、腰痛になってしまったとき、常にコルセットを腰に巻くのがクセになり、着けなくてはいられなくなってしまう人もいます。

コルセットを巻いていなと不安になってしまうようですから、コツセットの過剰に頼るのは避けましょう。

コルセットをつけるときは、仕事などでどうしても安静にしていられない時や、どうしてもやらなければいけないことがあるときなどにだけつけるようにしてください。

やむを得ない場合はコルセットなどをつけますが、お勧めはやはり運動療法です。

病院へ通いながら、病院で指導してくれる場合もありますが、多くは自宅でできる範囲の軽い運動でやっています。

しかし、間違った体操方法を続けていても効果が表れないことがありますから、指導を受けるのもお勧めです。正しく行うことで効果が早く現れます。

理学療法

発生した原因や症状によって、それに合わせた治療法が行われるのが腰痛です。

その腰痛の治療法の一つに、理学療法があります。

理学療法のひとつに「物理療法」がありますが、無釣り療法での治療では、腰痛の患部を温めることで筋肉の血流をよくして、痛みを抑えます。

ぎっくり腰の場合は、起こったときは筋肉が炎症した状態なので冷やして炎症を抑えますが、その後の治療では温める方法が取られます。

外科や治療院では腰痛のある部分に治療用の温かいパックを当てたり、電気器具を使って温めますが、家で自分で行う方法では、ペタっと貼る市販の温湿布を使用して温める人もいます。

上記のような物理療法の他の理学療法には、牽引療法やマッサージ、低周波治療法などがあります。

牽引での治療法には、筋肉のストレッチやマッサージでの治療が行われます。

低周波治療法は、微弱電流を流して筋肉を電気的に収縮させる治療法ですが、急性の腰痛にこの治療を行うのは慎重をようします。

なので、いきなりこれらの治療を開始することはあまりないようです。

慢性の腰痛に効果があるということで、慢性の腰痛の治療に用いられます。

慢性の腰痛患者さんには、腰痛体操と呼ばれる運動療法が行われますが、運動は腰痛の有無にかかわらず日頃からストレッチや筋力強化訓練を行ない、日常的に腹筋や背筋のバランスを整えることで腰痛の再発が防げます。

そして、なにより腰痛を起こしにくい体質をつくることが大切です。

日頃僅かな時間を利用して軽いストレッチやスクワットをすることをお勧めします。

神経ブロック療法

腰痛の保存療法のひとつに「神経ブロック療法 」があります。

薬物療法での治療が効かない場合や、あるいは痛みが激しくて我慢できない場合には「神経ブロック療法」が行なわれます。

この治療法は、痛みの伝導路を遮断することで痛みをとるあるいは緩和します。

効果は一時的のこともありますが、1回で完全に痛みがとれてしまう患者さんもいます。

神経ブロック療法では、「筋肉注射」や「トリガーポイント注射」をしますが、手で押して痛みがある部分に注射をしますから、副作用も少なく何回も利用されるなどしますいため頻用されます。

また、これらの筋肉注射と違い「硬膜外ブロック」とか「神経根ブロック」では神経すれすれに打つブロックは、痛みを取るのに高い効果があるのですが、血圧が急激に下がるなどの副作用が心配されます。

なので、治療後は安静にして、しばらく様子を見てから帰宅するようになります。

ブロック注射は肩こりの治療にも使われていて、時々この注射を打っている人もいますが、しかし、この注射は副作用もあるうえ、腰痛の根本的治療ではありません。

また、注射を打ったときは楽になりますから、患者さんもこの注射に頼ってしまう傾向もありますが、体に多くの注射を打つことで、他の部位を傷つけてしまうこともあるので慎重にする必要があります。

安易にブロック注射を勧める医師も疑問に思いますが、一時しのぎの治療法に頼らずに、運動療法やリハビリで根本的な治療を行って、腰痛を起こしにくい体作りをすることをお勧めします。

摘出手術

腰痛の治療は、保存療法や温存療法が主で、なかなか手術での治療は行われないのですが、近年では内視鏡での手術の発達に伴い、内視鏡を使って患部を確認しながら飛び出しているヘルニアを摘出するという手術も行われるようになりました。

アメリカで開発された腰痛の手術法で、「内視鏡下ヘルニア摘出術」というのがあります。

この手術は内視鏡を使った手術なので、傷口も小さく患者さんの体への負担も少なくてすみますし、手術後の入院期間も短期間ですむというメリットがあります。

温存療法などと違うデメリットはあるとはいえ、腰痛で入退院を繰り返した結果、転職をしなければならなかった人もいますから、忙しくて仕事が休めない人にとっては朗報といえると思います。

この手術は、肉眼で患部を確認しながら行う手術ではなく、内視鏡を使っての手術ですからを傷口が1.5センチ程度と小さくて体への負担が軽減されます。

手術をする時間も20分~30分程度という短時間ですみますから、手術時間に関しても体へ負担が少ないというメリットがあります。

さらにこの手術では傷口が小さくて済むのも、傷口が細菌に犯され可能で胃も少なくてすみます。

そして、手術後の回復も早いので入院してから退院までの日数は1週間前後ですむようです。

ただ、内視鏡下ヘルニア摘出術高度な手術なので、日本ではこの手術を受けられる医療機関が少ないのが現実ですが、医学の進歩は速いので、近いうちに日本中でこの手術がくるのでは?と、勝手に期待しています。

椎弓切除術療法

腰痛の治療法は、保存療法や温存療法での治療が多く行われて、手術での治療は医師もあまり勧めていませんが、ただ、保存的療法で回復しない場合は、頚椎椎弓形成術や頚椎前方固定術などでの手術での治療が必要になってきます。

「MED法」と呼ばれる画期的な内視鏡下ヘルニア摘出術もありますが、高度な技術を要するために、日本ではまだこの手術を受けられる医療機関が限られています。

腰痛の手術療法では、「椎弓(ついきゅう)切除術 」と呼ばれる手術の方法があります。頸椎で脊髄が圧迫されて起こるこの腰痛は、椎弓という腰椎の一部を削る手術で腰椎椎間板ヘルニアの一部や脊柱管狭窄症に対して行われます。

この手術の方法には、椎弓を全ての悪い部分を切って取り除く「広範囲椎弓切除術」と、椎弓の一部だけを切りとり窓を開けるようにする「部分椎弓切除術(開窓術)」とがあります。

この手術は、従来法であれば狭まっている部分の範囲に合わせてメスを入れて切開し大きく広げることもできます。

顕微鏡や内視鏡を用いての手術では、小さな切開で行い1ヵ所、あるいは2ヵ所の椎弓切除術に限られます。

椎弓切除術は、術後1~3日程度で歩行ができるようになりますが、コルセットの装着は1ヵ月~数ヵ月程度必要とします。

コルセットを着けているのは昼間だけで、夜は外していいと思われますので、担当医に相談してみることをお勧めします。

頸椎で脊髄が圧迫されて起こるこの腰痛ですが、生活習慣で頚椎に負担をかけている場合もあるといいます。

例えば長時間のパソコンの使用や、長時間のスマホの使用、そして食事の時に片側だけで噛むなどがありますから気を付けてください。

脊椎固定術

保存療法や温存療法ではなかなか改善されない腰痛には手術での治療が行われます。

手術での治療もいくつかありますが、「脊椎固定術」という腰痛の手術療法があります。

この「脊椎固定術」は、
上下の椎体が前後にずれてしまう「腰椎すべり症」や、腰椎の骨同士のつながりが障害を受ける「腰椎不安定症」他、脊柱管狭窄症で広範囲に骨を削った場合などで腰椎を固定する必要があるときにこの手術が行われます。

近年行われている「脊椎固定術」では手術後早く普通の生活に戻れるようにするために椎弓根スクリューなどの金属を用いた固定が多く行われています。

となみにこの手術は腰椎の骨折などのときや、腫瘍などの疾病の時にも行われています。

この手術の後は、コルセット着用する必要があります。

「脊椎固定術」をした知人がいますが、慣れるまである程度の期間が必用だそうです。

普通に歩けるのだそうですが、少し痺れもあるとか。

でも、この手術をした後は、カイロプラクティックや整体に通うのは絶対いけないと言われているので、慣れるまで我慢するしかないといっていました。

でも、痛みが治まったし前よりはよく歩けるようになったので手術を受けてほんとうに良かったと言っています。

ただ、人によっては3回もこの手術を受けた人もいます。

それは、片方の手術をして左右の椎間関節にズレがおこり、再び手術を受けなければならないそうですから、手術にはつきものですが「脊椎固定術」の手術にも、メリット・デメリットがあるようです。

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